「ひめって書いて姫って呼ぶ人ー!!!」



後ろの席から、慶の声。



「何ー!?」


あたしはもう慶のこの呼び方に慣れてしまった。



「お前ドラムやれるんだよなー??」



「うーん」


なんだこの呼び掛け合い。


「あのさー、俺らのバンドのドラムやってくんねー??」


「うーん…は!!?」




バンド?!!