「うるせェ!!!

お前なァ!!!
いくら美少年だからって生意気過ぎんだよッ」


栗が怒鳴る。

でもさっきのように怖くはない。


顔が優しかった。



「じゃあ俺は慶って呼んでよ」



今までの話を聞いていたのか、しゃがんで紐目線で話していた大木慶斗が立ち上がる。



「慶ずりィ!!!
なんで下の名前だよ!!」


栗が再び怒りだす。


「いーじゃん。
けいって女のコの名前っぽいし翔より呼びやすいっしょ??」


あたしは頷く。


「慶斗君ならいいよ」


「はぁ?!
だからお前何様かって!!」


紐の言葉に栗が反応する。


紐はすました顔で一言。