「で、えーと…すいませんまだ1分なってませんかね??」


軽いゆったりした喋り方で大木慶斗は担任に聞く。


「え、あぁ、あと少しだな」


急に振られた担任が慌てて腕時計を見る。

またひと笑い起きる。


「えーと…じゃあー…これから宜しくお願いしまーす、以上」


ちわーす、みたいなのりでそう言い切ると大木慶斗は教壇から降りて行った。