放課後の体育館は、実行委員と先生が数人いるだけで
音がすごくこだましている感じで
気持ち良かった。




「はい!!おっけー☆
明日もこの調子で頑張ろー☆」


超ハイテンションな栗の一言で、リハーサルは無事終了。


「明日どうする?
朝練習する〜??」

ヤマト君がベースを片付けながら慶を見上げる。


「ん〜…どーしますか〜??」

ベースのコードを持ったまま、少し考えるように視線を逸らして、みんなの意見を求める慶。


「音合わせだけでよくね??」

駿河君がキーボードを台から下ろしながら答える。


「うん。
俺もそれでイケる気ぃする(笑)」

すでにギターをケースにしまい終わって暇そうな郁哉君もうなずく。


「姫って書いてありすって呼ぶ人はぁ〜??」


「あ、あたしはどっちでもいいっ」

ボーッとしてた中慶に振られて、ちょっとびくっとしてそう答えた。


「んじゃ〜音合わせだけっつ〜事で〜解散!!」



結局朝練なしで
出番直前の音合わせだけになって、慶の緩い締めで解散になった。