そのまさかはまさかだった。


教室にいた俺は、焦った。


彼女が、同じ教室に入ってきたのだ。


因みに座席は出席番号順に座らなければならない。


彼女は俺の目の前に座った。


「よろしく暁君。」



彼女はニコッと笑顔を見せた。



「よろしく…」



俺の心臓は、もはやバックンバックンどころではなかった。


このまま死ぬかもしれない。



くらい張り裂けそうだった。