「おう、天草…。…ちょっとな…」



俺は息を切らしながら、なんとか答えた。



「天草って呼ぶな!!ちょっとって何だよ??」

天草はしつこい奴だった。

「ちょっとはちょっとだ…。…それよりお前クラス表見た??」

「いや、今から見に行くけど。」


俺はうまく誤魔化せたようだ。



「おっしゃ!!一緒に行こうぜ!!」



俺は天草の肩に腕を回した。



「今日はえらいテンション高いな。何かあった??」



「べ…別に。」



俺は嘘をつけないタチなんだろうな。