二時間は経っただろうか…。


返事は、まだ来ない。



俺はまるで、死刑判決を待つような感覚で携帯を見つめていた。



「竜〜!!ご飯早く食べなさ〜い!!」



遠くの方から、お袋が叫んでいる。



今それどころじゃない俺は、無視していた。



バンッ!!


勢い良く部屋の扉が開き、そこには、仁王立ちしているお袋がいた。




「いい加減になさい!!一体いつまで食べないの!?ご飯冷めてるのよ!?せっかく作ったのに!!」


「ごめん。今日、晩飯いらない。」


「駄目!!食べなさい!!食べないと、あんたの持ってるその携帯…逆パカするからね!?」


俺は手に持っていた携帯を、そっと机に置き、渋々部屋を後にした。


俺が部屋を出てから、携帯から聴き馴染んだ音楽が流れた。