「なぁ、お前さぁ、八烏と付き合ってんの??」



何気に同じクラス且つ、隣の席になってしまった天草が、前で熱弁している先生を無視して小声で聞いてきた。



「…授業に集中しろよ。天草の癖に…。」



「だから天草言うな。てか天草の"癖に"って何だよ。んで話逸らすな。」



小声でも興奮しているのが分かる。


天草は大声出したいのを必死に堪えていた。


「俺、授業態度は良い印象でいたいから…。てめぇのお喋りに俺を巻き込むな。」



本心をありのままに語った。



「何だよ。頭でっかち。暁の癖に。」



カチンと来たが堪えた。


ただ…後で殴る。



後…


お前も"癖に"って何だよ。