問題は有紗じゃなくて・・・尚輝

なんだよねえ

さっきから嫌な視線もろくらってるんですけど


尚輝の席のほうを見ると思ったとおりあたしを睨んでいた

仕方ないから仲直りしてやるか

あたしは仲直りするため尚輝の席に向った




「尚輝・・・さっきはごめん」




「俺よりも友達が先なんだな
俺だって百合亜に酷いこと言われたのに・・・」


尚輝は少し泣き目になりながら見上げてきた




「そんな泣き目に上目遣いなんてあたしには効かないよーだ」




「なんだ。普通なら顔赤くなるのにな」




「あたしはそんな手にはひっかかりませーん」




「まあそんな話はどうでもいいから」




「どうでもいいって・・」




尚輝はなにやら怪しげに笑っている