「お前は自分の幸せと愛梨奈の幸せどっちを祈るんだ?」

春真が問いかけてきた。


「・・・・・・」


「もし、執事としての奏、であったとしても、一人の男としての、奏であって も、愛梨奈様を探すのが道理だと私は思いますわ。」

成美までもが言ってきた。


分かってる。

分かってるからこそ余計に・・・・