「・・・み、やびちゃん!?!?」



「はへ?」


ガシッ


「っんだよ、都のところにいたのか!!」

「!?!?」

そこにいたのは、さっきまで話の中心人物だった京さん。
私は両腕をシッカリと掴まれた。

「ちょっとコイツ借りるぞ!」

「は!?!?」

「あ、えっ、ちょっと京!!」

「みーやーこーさぁああんっっ!!?(腕が引きちぎれるって)」

京さんは私の手を強く握って全速力で走った。
ていうか、どこに連れ去るつもりですか!?

「・・・(意外と婚約もありえるんじゃないの、あの二人)」





スパーンッ!!


「ぎょわいっ!?(なになになにっ!?)」

京さんはイキナリ大きな襖を勢い良く開け、私を抱き寄せた。
な、な、なにがしたいんですか!?

「(こ・・・ここどこ?!)」

目の前には沢山のサラリーマン(みたいな人)達がいた。
そして真ん中にいるメタボリックでバーコードハゲでオーラが違うヤツが・・・って。

「あー宮比ちゃん!!ちょっとこっちきて!」

「は・・・!?(佐山さん!?!?)」

そしてそのメタボリック(以下省略)の目の前にお酌している佐山さん!
スッゲー綺麗なんですが!!

「早く早く!」

「行くよ宮比ちゃん」

「ぅえっ!?」

私は京さんに腕を引っ張られ佐山さんのところをまで連れてかれた。
なるべく・・・なるべくメタボリック(もうデブでいいですか?)と目を合わせないように。

こ、この前のセクハラ社長だ・・・!!


「宮比ちゃん、隣座って!(黒笑)」

「は、はひっ!!(ひぃいぃぃぃいっ・・・!!)」

即座に私は佐山さんの隣に正座した、京さんは私達の後ろに正座してる。
その正座っつーのがまた男前で・・・(いや、京さんじゃなくて私なんですけどね)。



「・・・では岡野さま、本題にはいらせていただきます」

「うむ、いつでもどうぞ」

「(ほ、本題!?)」

嫌に心臓が高鳴る瞬間。

私・・・生きて帰ってこられるの!?