「じ、冗談ですか?(ていうか、でしょ?)」

「ううん、本気」

「(死ねるんだけど)まだ私、14歳ですけど!?!?」

「大丈夫、宮比ちゃんが16歳になったら俺即効、婚約するから」

「(いやいやいや!!)」

全て私にはジョークとしか聞こえなくて、いや、てか、本当に。
マジ、ありえないから。



京さん・・・私が嫁入り!?!?



「ぁ、あっはははは(棒読み)」

「宮比ちゃん、冗談じゃないよ?」

「(ドキッ)な、何を言ってるんすか!そ、そんな事・・・」

ま、まだ考えられるわけないじゃないですか・・・

だって良く考えてみてよ、私14歳だよ!?
花の、14歳!!

中学二年せいだっつの!!

その歳でアンタ結婚だなんて・・・笑っちゃいますよ。

いや、失礼ですが断ります。
だって、おかしいじゃん。




無理、絶対に。




「まぁ、今答えてほしいわけじゃないから、焦らないで」

「(これが焦られずにいられますか)」

花火は、何も知らずに煌めいて。
隣には、満面の笑みで話しかける京さん。

そして、私は。

「(ていうか、なんでこうなるの?)」

今の私は、少し現実逃避中。

「良い答え、待ってるから」

「(え〜・・・)は、はい」

ぎこちない居場所、心臓は安定してきても。
なぜか気分は空回り。



「(展開、おかしいだろ)」



その前に、逃避できるのか?