後ろで襖があく音。
り、涼だ!

「ただいま」

「あ、涼―――――」





ブワッ





「っ・・・!」

私は振り返ると、そこには涼がいた。
・・・カッコ良すぎる。

ふと急に風景が光り出す。

浴衣のせいかもしれない、黒がくっきりと涼を魅せる。
なんだか、涼じゃない気がして。

本当、カッコ良すぎた。

「きゃー!!先輩かっこいー!!!///」

「スゲー!涼さん似合ってる!」

「さすが涼ぼっちゃん!映えるわぁ」



私は涼に、釘付けだ。



「・・・どうしたの宮比」

「え!?あっ、いや、なんでもないっ(ヤバ、見過ぎだ私)」

「本当?」

「・・・いや、ちょっと・・・」

「?」





「・・・み、見惚れてた・・・」





私は恥ずかしさのあまり、目をそらす。
ちょ、直視できない。

つか、今私なんつったよ。

・・・涼かっこいい。

じゃなくて、私はっずかしいなぁ・・・!!///



「宮比」



「え・・・ん、ん?」

涼は微笑みながら簡単に言う。





「宮比も可愛いよ」





ヤッバ、鼻血出る。