「昨日は、ごめん」

「え・・・あ、うん大丈夫」

大丈夫・・・だと思う。





『襲ったの憶えてないってやつ、あれ嘘』





「(なんだよこの野郎!!)」

なんであんな嘘つくのさ!
む、無駄に心臓バクバクした私が馬鹿みたいじゃん。

・・・駄目だ。



完璧に涼のペースに飲まれてる・・・(泣)



「今日の花火見るでしょ?」

「う、うん。見るよ、涼は?」

「僕も見る」

「そ、そーなんだぁ・・・」



ズズッ・・・



「・・・」

だからなんで沈黙になるのよっ!!!!(焦)
お茶すすった音が響くじゃん!

「宮比は浴衣着る?」

「わ、私!?き、着るよ!(びっくりしたぁ)」

「じゃあ僕も」

「う、うん(言葉のキャッチボールが出来てない!)」

あ、シャケ美味しい。

「(・・・むぐっ!?)」

ヤバいヤバい、喉に詰まった!!
私は必死に胸を叩く。

息が!!

「大丈夫・・・?」

「むぐーっ!!(全然!!)」

お、お茶!!
アイ・ニード・お茶!!

「(ゴクゴク・・・)」

し、死ぬかと思った・・・
涼はこっちをジッと見つめている。



た、助けろよ!(恥)



「あのさ宮比」

「う、うん・・・?」

私はお茶を飲み干す。







「京って、僕のお兄さんなんだ」