プカプカ煙草が私を包む。

全ての愛に、恋は存在しているのだろうか。
僕らはそれを求めて、君に辿り着く。

聞こえた、黄色い声が。
弾けた、赤い恋心。

想いは届くの?

どうだろう。

じゃあ、この想い、伸ばしてみたら届くかな。


 LOVE IDIOT
  瞬間移動な恋


「・・・ゃび、宮比っ!」

「っ・・・ん」

「あ、起きた!!」

「宮比ぃ!!」

額に冷たい感触、私、え、なにこれ・・・
ココ、どこ・・・?

目の前には今にも泣きそうな華と凄く心配そうな司。



それと・・・涼は?



「ねぇ、涼は・・・」

「あ、あれ?華ちゃん、そういえば涼さんは?」

「え、え?さ、さっきまでいたんだけどな・・・」

「そうなんだ・・・」





『・・・京にされたら、嬉しいっていうの?』





ヤバい、マジでヤバい。
さっきのことを思い出すと急にあのキスの感触が蘇る。

涼シンドロームだ。

「宮比、顔真っ赤!ゆっくり休んで!」

「そうだよっ!さっきまでは倒れてたんだから、急に起きちゃ駄目だよ!」

「た、倒れてた?」

そうだ、私なんでここにいるんだ。

「ていうか、ここどこ?」

「美土里さんの部屋!涼先輩が運んで来たんだよ!!」

「り、涼が・・・?」

未だに意識が朦朧としている、おまけに頭まで痛む。
め、めまいが・・・

「そ、それで、倒れてた・・・?」

「宮比、なにも憶えてないの?昨日、お水と間違えて焼酎何杯も飲んじゃったんだよ!!」

「はいっ!?」

しょ、焼酎・・・?!
焼酎ですかっ!!