な、なんか腰がゆるい。
凄く、もの凄く嫌な予感がする。

「(え、な、なに『シュルッ』って・・・)」

・・・悪寒?





「・・・きゃあああぁっ!!な、ななななっ!!?!!?」





腰を見ると。

お、帯が。

浴衣の帯、が。




外されて・・・!!!(信じられない!!)




「や、止めて止めて止めてっ!!涼!!ちょ、や、止めて!!」

ヤバいヤバいヤバい、ヤっばい!!!
涼のドSが・・・完璧、本領発揮されてる!!
エロス大魔王光臨してる、ヤバいヤバいヤバい。

す、スイッチ、押されちゃってるよっ!!!

「涼、涼、り、ょう!!や、嫌、ぇ、ちょ・・・!!!」

両手を外された今、なにか抵抗しなければ。
私、多分死ぬかもしれない!!



バッ



「止めて!!!」

私は涼の手と、もう少しで完全に外される帯を押さえた。
て、手は少し震えてるけど、大丈夫、この勢いなら止められる!!

「涼・・・や、止めてっ」

け、剣道で鍛えたんだ。
もう、昔みたいに簡単には襲われないぞ!!

「・・・ごめん」

「う、うん(バクバクバクバク)」

こ、これでなんとか一件落ちゃ―――――。







「もう、無理」







ガバッ


「んなぁっ!?」