え、ちょ、ちょっと待って。
マジで焦ってきた、え、ぇ、え!?

「(つか近すぎだ!)」

私はなるべく涼から離れ・・・ぇえ!?
は、離れられない!!

「ちょ、涼!?」

「ん?」

「や、止めてよ!なにしちゃってんの!?」

「なにって、なに」

「だからぁっ!!」

勝手に私の腰に手をあててるんじゃねぇ!
これじゃあマジで離れられない。





ぎゅ





「(ぶっ!?)」

急に私を思いっきり抱き寄せる(HA・NA・RE・RO☆)。
髪がくすぐったくて、息が私の肩にかかって。

もう、脳みそが溶ける。

「(し、心臓が・・・!)」

「・・・」



バクンッ

バクンッ

バクンッ

バクンッ



一回ごとの脈打ちが、爆発音の様で。

ね、寝返り出来ない・・・

「り、涼・・・や、止めてくれないっすか・・・!!」

「・・・嫌だ」

「はっ!?」

何を考えていらっしゃるんでしょうか!?
いや、涼のことだから何も考えてないなっ!!

わ、私のギネス更新を一日で打ち破ってんじゃねぇ!

「ちょ・・・涼っ―――――」





ドサッ





ああ、悪夢が蘇る。
離れろ馬鹿!!