そしてなにより、いつもと何か違うところ。
それは。

「(い、いつまで涼って抱き寄せてるんだ・・・)」

「宮比」

「え?」



「・・・二度とアイツと会うな」



涼に抱き寄せられても・・・鼓動が早くならなくなった。
これは、かなり凄いです。

ちょっと・・・上手くいけば、ギネスに載れます(載れないけどさ!)。

「り、涼さん!」

「なに」

「い、今の人・・・知り合いですか?」

「・・・」

早瀬宮比14歳、とうとう青春到来。
今年の恋は、もうすぐそこです!!





  *時の間*  



宮比、君は何も知らない。
僕がいつも、どんな気持ちで君に接しているかなんて事。

もう、当たり前になってるから。

「・・・」

午前0時、宮比は誰よりも早くふとんに入った。
宮比はいつも寝るのが早い。

そして隣の部屋では。

「あははっ!!ヤッバ、なにこれ面白すぎっ!!」

「きゃははは!!」

「ねぇ、華ちゃんは良いんだけど、司は黙れ」

「ぇええっ!?!」

「宮比が起きるだろう」

「あ、ぁぁ・・・はい」



パタン



「(やっと静まった)・・・」

「ん・・・」

「(!)」

宮比はなんだか寒そうで、少し眩しそうだった。
だから僕は部屋の電気をなるべく暗くして、ふとんをかけた。



スゥ・・・



「(まつげ長い・・・)」