わ、私の第一印象って、やっぱりチビなのかぁ・・・
ショ、ショック・・・

「(どうしよう・・・凹む・・・)」

「あー嘘嘘、冗談だって!」

「本当ですかー?」

「(表情豊かな子だなぁ)」

京さんの笑顔はカッコ良くて、なにもかも忘れさせてくれる。
なんか、お兄ちゃんみたいな存在だ。





「宮比、華ちゃん」





「あ」

「清水先輩と涼先輩っ!!」

「一体どこに―――――」



ぱち



京と目が合う涼、さっきまでの表情とは一変していた。
なんだか、平和な感じじゃない。

「・・・アンタ」

「ん、俺?」

「わっ?!」



グイッ



「宮比に手、出さないでくれる」

涼に強く抱き寄せられる、シャンプーの香りがした。

「別に出してないけど?勘違いしてない?」

「そ、そうだよ!京さん、なにもしてないよ?痴漢からも助けてくれたし、コーヒー牛乳もくれたしっ」

「・・・ふーん?」

「・・・ま、俺はここいらで仕事に戻るよ」

そういうと京さんは席を立った。
あ、い、今・・・浴衣から太ももがチラっと見えた。



ヤベ・・・絶対私、顔赤い・・・!(私の変態!)



「じゃ、また会おうねお嬢さん方!」

「誰がお前なんかと会わせるか」

「ん〜?お前とは話してないんだけどなぁ〜?」

「・・・消えなよ」

「はいはい、じゃあまたねー」

京さんはフラリと歩いて消えていった。
どうしよう・・・

・・・う、後ろ姿なのにこんなにもドキドキする。