しかも自慢じゃないけど今じゃあみんなから『男前』って呼ばれてるし!!

なぜかって?それは・・・ほ、ほら。多分、言葉使いのせい?

見てよ!私のつくえには油性ペンで『男前!』やら『愛羅武勇』やら。
嬉しいけど・・・私、いっさい男前ではないです!



せめて『乙女』にしてほしい!!



「い〜な〜宮比、なんでアンタが先輩と幼馴染みなのさっ」

私も好きで幼馴染みやってるわけじゃないんだよ!
あんなドS・・・ホントは怖くて近くに寄れない!!

「てかあんな変態のどこが良いの!?華には他に良い人がそっこらじゅうにいるじゃんっ、そっから選びなっ!?」

「えぇ〜?あんな『オタク』の中から選べなんて、なんの罰ゲーム?」

「でも涼よりはマシでしょうっ!!」

華は意外とモテるから彼氏候補はたくさんいる。
かなり羨ましい・・・

「良いじゃん佐山先輩!かっこいいじゃん!どこがいけないの?!」

「顔は良くても中身が人としてヤバいんだよっ!!危険だって!あんな奴が華といたら、アンタいつの日か殺されるよっ!?!?」

「あー・・・確かに佐山先輩って裏がありそうだけど・・・まぁ、先輩に殺されるなら良い!!///」



どうした華っ!?



「涼ってエロス大魔王だし、ドSだし、筋肉質だし(ただ羨ましい)、怖いし・・・とにかく近づかない方が良いってっ!!お願いだからっ!!!親友として忠告します!」

「ん〜、ま、宮比がいるなら良いや。宮比って男前で私好みだし〜?」

「ぇ、ちょ・・・はっ!?!?Σ(゚д゚;)」

って、なに勝手に誘う目してんの!?
私の性別忘れてるよねぇっ!?

「な、なに言ってんの!?私、女なんですけどっ!!」

「ん〜、愛に性別は関係ないのよぉ〜?」



私、そっち気ないんですけど!!



それと、友達以上恋人未満ですから!!
ねっ、冗談だよねっ・・・!?

「なんつって!私はちゃんとノーマルだよ?心配すんなー」

「・・・ッ!!(泣)」

ちょ、ちょっとドキっとしてしまった私はどうしたら良いのっ!?
一瞬、華が涼に見えたのは私だけっ!?

ねぇ、神様教えて下さいっ!!(泣)