「華、そろそろ出ようっか」

「オーケー」





ガラガラ





「「あ」」

目の前には・・・涼?
と、顔を赤らめた司の姿が。

「宮比も一緒に入る?」

「ふざけんな」



ピシャンッ!



「(涼、たくましくなってた・・・)」

「み、宮比・・・なんでアンタそんな冷静でいられるわけ・・・!?」

「ぇ、あ、だって、昔よく涼と風呂入ってたから・・・」

「そういう問題!?!?」

「(だって、ロッカー室事件でも慣れちゃったし)」

私は浴衣に着替えて、タオルを肩にかけた。
あー濡れた髪って鬱陶しい。

「華、行こ」

「あ、待ってよ!」





「コーヒー牛乳どこ・・・」

やっぱ風呂上がりにはコーヒー牛乳でしょ。
私は必死に自動販売機を探した。

「あ、あった!」

「あ、売ってない」

「ええぇー!?!?」

そ、そんな!
温泉にコーヒー牛乳が売ってないって・・・!



「じゃあ、これどうぞ」



「え?」

私の目の前に現れたコーヒー牛乳。
だ、誰?

ふと隣に向くと。

「あっ・・・さっきの!!」

「どーも」





「君たち、学校ズル休みしてまでうちに来たの?」

「はい、私の幼馴染みがここの親戚で」

「へー、親戚。一週間も?」

「はい!!すっごく楽しみにしてたんです!」

テンションが急に上がる華、私達はロビーの大きなソファ座って話していた。
ヤバい、ちょっと嬉しいかもしれない。

「お兄さん、名前は?」

「名前?京、24歳」

じゃあ・・・10歳違いかぁ・・・
てか、名前まで涼と似てる!!

「わ、私は早瀬宮比、14歳ですっ」

「で、私はその友達の池之宮華っていいまーす!同じく14歳!」

「へー、宮比は・・・小さいなっ」

「(!?)」