僕の知っている夏は長く、
僕の知っている夏は短い。

重なる残像は全て君がかき消して、
冷たいものを持ってくる。

誘惑には弱く、
誘惑には強い。

手を差し伸べて、助けるよ。


 LOVE IDIOT
  水も滴る男前


「触んなっ!!」


私は思いっきり腕を振るう。
自分の限界?



んなもんコイツが触ったら最後だよ!!



「いい加減にして下さい!何回言ったら済むんですかっ!?」

「そりゃあ、君があの子の代わりに私に奉仕してくれるまでさ」



「「ほ、奉仕!?!?」」



な、なに言ってるんですか!?!
社長は不気味に笑う、な、なぐりてぇ・・・!!

「ね、ねぇ宮比・・・清水先輩達呼ぼうよぉ」

「いや・・・ここは私がなんとかする!」

涼にはいつも迷惑かけてるし・・・

「ほう・・・だったら大人しく―――――」





「誰が大人しく・・・だって?」





「(え・・・?)」

「な、なんだね君!?このお方を誰だと思っているんだ!!」

「さぁ?大事なうちのお客さんにセクハラするなんて・・・良い度胸してんじゃねぇか」

その強気で江戸っ子な声は・・・

「大丈夫?なにかされてない?」

「あ、はいっ」

細い目で後ろに髪をしばっている・・・お、とこの・・・人?
ぇ、え、い、いやぁ・・・女の人?

わ、分からない。

「お客さん、まだ迷惑かけようってんなら警察呼びますよ」

「き、貴様・・・!!」

「そ、そっちこそ、何様な―――――」



「出ていけ、ここはお前らみたいなのが来る所じゃないんだよっ!!!」



鋭い声、威勢の良い気迫。
全てが―――――カッコイイ。

てか、面影は少し涼とかぶる。