「あれ?彰くんは?」

「あー、彰はなんか熱出したとかで・・・」

「ぇえっ!?大丈夫なの!?てか百合行かなくていいのっ!?」

「いや、今から行くつもりー(汗)」

「うそ!早く行ってきな!私はいいから!」

「あ、ありがと〜(ノ;><)ノ」

ちなみに彰くんというのは倉橋さんのこと。
二人は今でもラブラブなのです。

斉藤さんは去年の夏頃、入るのに難しいと言われている聖塔学園に転校してしまった。
少し淋しいけど、まぁメールとか電話があるから。



「宮比ちゃーん!」



「あ、都さーん!」

「よ、宮比ちゃん」

「京さんまで!お久しぶりです!!」

「久しぶりー」

相変わらず京さんは背が高くて男っぽい人だ・・・
あの長かった髪もばっさり短くなっていた。

「切ったんですか髪?」

「そー、宮比ちゃんに惚れさせるためにねー♪」

ま、またまたそんな冗談を・・・(汗)



「ママァー!!(≧◯≦)」



「(ママっ!?)」

「あ〜、宮灯ったら・・・宮比ちゃん、ちょっとハンカチとってもらえるかなぁ?」

「あ、は、はい!」

宮灯ちゃんはまだまだチビっこ。
お父さんがいないとすぐに泣いちゃう子供なのです。

っていっても、もう二歳児だけどね。

「おっきくなったねーミヤちゃん!」

「ミヤちゃんね!ぉ、おっきくなったら京しゃんのお嫁さんになるの!!」

「(京しゃんのっ!?)」

「ねー?京しゃーん!!」

「そうでちゅねー(*´∇`*)」



・・・この人のロリコンは一生治らないと見た。



「ていうか京さんいい加減、恋人作ったらどうですか・・・?」

「そうですよー?一応モテるんですから!!」

「い、一応って・・・俺だって恋人くらいいますよー?」

「ぇえっ!?いたのっ!?」

「当たり前じゃん」

「知らないですよ!誰っ!?」

「んー?知りたいー??」

「知りたい!!」

「それはね〜?宮比ちゃ―――」





「そろそろ血縁切っとくか兄貴?」





「・・・いません、はい」