甘酸っぱい恋。
熟した愛。

下心ある恋。
真心ある愛。

貴方は、どちら?

「私は恋」

「僕、どっちも」

「いやいやどっちかに決めてっ!?」

「じゃあ宮比」

「はっ!?///」


 LOVE IDIOT
  おまけのおまけ。


あの運命の文化祭から早くも二年が経ちました。

私は今、17歳です。
そして涼は二十歳(はたち)になりました。

「でもさぁ、ここの学園って大学まであるからラッキーだよね」

「まぁ、確かに」

華は相変わらず可愛く成長しています。
でも一つ大きく変わってしまったのが、



「あんな奴、誰が知るかっ!!!」



「また司?アンタらいい加減、別れたら?」

「いや!あっちが謝って来るの待つ!!」

なんだかこのカップルはマンネリ状態みたい。
この頃、ケンカ話しか聞かない。



そしてなにより、華は言葉遣いが荒くなりました。



「ていうか、もう荒井くんに変えようかなぁ?」

「あーもーそうすればー?」

「えー・・・でももうすぐ司の誕生日だったっけなー・・・」

ケンカするほど仲が良いと言うか。
この二人はケンカしすぎだけど。

「宮比、今日は先に帰ってて。部活で遅れるっぽい」

「えー?また陸上ー?」

「ん、もうすぐ大会があるから」

未だに涼は陸上部で活躍中です。
そんな私も未だに剣道部。

「あ、でも私も剣道あった!」

「じゃ、そういうことで」

「えー?」

昔より私は涼に甘えん坊になりました。
なんでだろう?



「宮比ー!」



「百合!遅いよー!」

「ごめん、生徒会の会議が長引いちゃってさー」

「相変わらず百合は忙しいねー」

「ホントごめんね?」

生徒会長までのぼりつめた成績優秀な17歳。

清く正しく美しくがモットウの女の子。
そう、この人は『藤堂さん』。

今じゃあこの学園のマドンナになっている。