夜遅くの帰り。
真夜中の路地は危ないとのことで、私は涼と帰ることになった。


「今日は楽しかったねー、ちょっと疲れちゃったけど」

「藤堂さんと倉橋さん、よかったね」

「だよね!なんか超幸せって感じした!」

「ん」



ワォーン・・・



犬の雄叫びがわびしく響き渡る夜。





『ぁ、愛してます・・・っ///』





「(私は馬鹿かぁっ!?///)」

なんでこういう時に限って思い出しちゃうかなぁ!?
無駄に心臓バクバク言ってるしねっ!!

「・・・あのさぁ」

「(ドキッ)な、なにっ?」

ヤバい、私すっごい動揺してる。







「・・・僕も愛してるから」







ザワッ―――・・・


「・・・涼―――」



ドキドキ
ドキドキ



「照れた王子もなかなかレアだよね」

「あのなぁっ!!(泣)」

ちょっと今、良い雰囲気かと思ったのによぉ!!
私のときめきを返せテメェっ!!(恥)

「文化祭、ずっとその指輪つけててくれたんだ」

な、なにさ急に。
ちょっと照れるじゃないか。



「・・・ん・・・///」



すると、

「ヤバい、今の宮比ちょー可愛い。無理、キスしていい?」

「ぇ、ちょ・・・はっ!?」

「さっきから我慢してたんだけど、もー無理。襲う」

「『襲う』っ!?ぇえええぇーっ!?///」

「覚悟してよね(にや)」

「ちょ・・・り、りょぉおーっ!!」



これからも末永くよろしく宮比。

い・・・嫌だっ!!(泣)



  *THE END*