「最っ高にありえないよね今の!?」

「なに!?予言!?」

スゲー!私スゲー!
華と私の異様なテンションは誰にも止められなかった。

「というわけで、今日は各自の役を決めたいと思います!くじを引いて下さい!交換無しですよー!」

「交換なしだってー」

「普通にするでしょ」

「だよねー(笑)」

私達は一列に並んでくじ引きをすることになった。
もうすぐ私の番が回ってくる。

「早瀬さん」

「はーい」





ドキドキ
ドキドキ





「(い、意外に緊張するなぁ)」

箱に手を入れて一番なんか運が良さそうなのを・・・



「これだ!!」





『王子』





はい?

「はい早瀬さんが王子となりましたー!!」

「さすがー!!」

「男前ー!!」

「いけー!」

目の前で信じられないことが今、まさに起ってる。
いや、ちょ、え。



「王子!?」



なんでまた私が!?
せめて女役にさせろよ!!

「華・・・王子・・・」

「えーマジー?私とか魔女なんだけど」

「・・・交換し、」

「絶対に嫌だ」

「・・・だよね」



はぁ・・・(生気が抜けるため息)



「ちなみにこの役とスタッフの人達は放課後にミーティングがあるので!」

「(ミーティング・・・?)」

黒板には。



『魔女』

『王子』

『姫』

『家来』

『美術』

『衣装』