好きな人に幸せになって下さいなんて・・・
相当、我慢してなきゃ書けない。

私だったら、無理。

だから、きっと斉藤さんは。
・・・『冬矢』さんは。

本当に、私のことを好きになってくれてたんだ。

「・・・」



嬉しいの一言と、

悲しい運命。



これ以上、冬矢さんを苦しめられない。
ありがとう冬矢さん。

「・・・ありがとう」







ちゃんと幸せになるから。







「・・・あれ?」 



P.S.2.この前、夏先輩が俺に言ってたのは『演技だから』です。



「・・・『演技』?」

私はふとあの日のことを思い出してみた。
確か・・・



『いくらなんでも横暴すぎますっ!!』

そうそう、冬矢さんが私の目の前に立ってて。

『さ、斉藤さんっ!?』

『なに?正義の味方のマネ?君には無理だと思うよ』

『なんですかイキナリ・・・自分達の教室に戻って下さい!!』

で、そしたら。

『・・・あのさぁ』

急に柴崎さんが目の前の机を蹴って、

『君・・・先輩ナメると、どうなるか分かる?』

冬矢さんの胸ぐら掴んで、

『ちょ・・・!』



・・・そーだ!!
ここでなんか囁いたんだ!!

え、じゃあ、ということは。



『演技だから』



『・・・!!』

ってこと?

え、演技ってなにが?
机蹴ったこと?
キレたこと?

自分達がうちのクラスに来たこと自体が?