鏡に映った私は、いつもの天パで長い髪の女の子。

ではなくて、





「・・・栗?」





「ちょっとお母さんの腕を侮辱する気!?」

「嘘嘘嘘、嘘だって」

「ちゃんと、なんだっけ?このYUKOちゃんみたいにしたわよ!」

「うんうん、さすがです。ありがとー!!」

私は思い切って、胸までのびていた髪をばっさりあごまで切ったのだ。
まぁ、前髪だけは肩ぐらい長いけどね。

ちなみに我がお母様は昔、美容院で働いていたらしく。



かなり、腕が立つ職人(?)なのだ!!!



「でも、なに急に切るなんて」

「うーん・・・イメチェン?」

「なにをキッカケに」

「えー・・・」

実は、私ある決心をしてまして。
密かに、密かにね。

今日、涼がクラスに来た時。
その次に、柴崎さんが来た時。





『・・・やっぱり、諦められない』





いつからか分からないけど。

凄く、無意識に涼を好きになっていたんだなーって。
だから、今度はちゃんと面と向かって。

涼に、

「お母さん」

「ん?」



「私、がんばるよ!!」



「は?」





告白しようと思います!!





「今日って何曜日だっけ!?」

「月曜日ですけども」

「(金曜日か!)」

待ちきれない!!