「・・・嫌だっ・・・!」
私は、貴方のなに?
「みや―――――」
分かんない。
柴崎さんに会って以来、分からない。
涼の言う『好き』が。
自分が、涼にとってなにかすら。
「・・・涼は好きって言うけど」
私は。
「柴崎さんと付き合ってるって・・・!」
それが本当だったら、私は。
「嘘でしょ・・・!?」
胸が痛い。
痛過ぎるよ。
「・・・っ」
「―――――・・・!」
目を、
―――――そらされた。
「(そんな)」
心臓が止まる。
空が紫色に変わる。
吐き気がする。
「・・・本当だけど」
分かんないよ、涼。
「・・・じゃあね、涼」
私は、
涼にふさわしくないのかもね。
壊れやすいし、こんなにも弱くて。
なにより。
「・・・涼」
これだけは本当だよ。
「好きだよ・・・っ」
さよならって、辛い。