「あぁ、いいですねー!じゃあ俺は・・・」

そう言いしばらく悩む斉藤さん。

・・・どの角度から見てもカッコイイ斉藤さん。
可愛いのかカッコイイのか。

なんだか、斉藤さん見てると心がほんわかなるっていうか・・・

「よし、決めた!」

「どれどれ?」

斉藤さんはメニューに指を指す。
指先にはレモンケーキとダージリンティーのセットがあった。

へー斉藤さんレモンケーキ好きなん―――――。





「俺、この『メロンケーキ』とダージリンティーセットにします!」





「・・・」

・・・ん?

「斉藤さん?今・・・」

「・・・じ、じゃなくてメロ、あばばばば、レ、レモン!レモンケーキ!!俺、レモンケーキとダージリンティーセットで!!!///」

・・・

・・・?



『メロン』と『レモン』を間違えた?(゚-゚;)



「ご、ごめんなさい・・・つい緊張のあまり・・・!!!///」

・・・あー、駄目だ。
この人、ストライク。





「・・・可愛いっ!!!」





「っ!?」

「レモンをメロンなんて・・・なかなかないですよ!?それなのに斉藤さんは・・・可愛い!可愛過ぎる!!ぶっちゃ斉藤さんって、私のツボはいりまくりです!!」

あーっはっはっはと笑う私に少し驚きを隠せない斉藤さん。
もう照れてんのか焦ってるのかが分からない。

あ。
どっちもか。

あーっはっはっは!!

「斉藤さんってモテるでしょ!?」

「え、俺がっ!?!?」

「密かに人気なんだよー斉藤さん!カッコイイし、可愛いし♡」

「そ、そそそんな・・・!///」

まーたそんな謙遜しちゃって。
いまにそこらへんにいる女性陣に襲われるぞ!(あ、私もか)

「お待たせしました、レモンケーキとダージリンティーのセットです」

「あ、は、はい・・・///」

あーあーあーあー。

さっきのレモンメロンを気にして恥ずかしがってるよ・・・
可愛い、可愛過ぎる!!

「特製チョコレートケーキとシナモンティーのセットです」

「はい!」

食いまくってやる!!