『早瀬さんっ・・・早瀬さんっ・・・』



誰かが、私を呼ぶ。

光がどうにもこうにも見えなくて。
一体あなたは―――――・・・





「み、宮比・・・」





吸い込まれた。



「・・・っつ」



私は重い体をあげようとした。
でも、なぜか今日はいつもより重たい。

なんか乗っかって―――――・・・?





「は、早瀬さんっ!?だだだ大丈夫ですかっ!?!?」





なんと。

倒れた私の上には斉藤さんが。
だ、抱きしめてる。

「さ、斉藤さん・・・?」

「よ、良かったぁ・・・!!」



ぎゅっ・・・



「ぇと、その・・・(なにがどうなって・・・?)」

「あ、ご、ごめんなさいっ!!つい手がっ!!!///(ぱっ)」

いや、ついって・・・
斉藤さんは私からどいた。

私も起きようとする。

すると、



ズキッ



左手首に鈍い痛みが走った。

「あたたたた・・・」

「ぇ、どうかしましたかっ!?!?」

「いや、ちょっと・・・(ひねったかなぁ)」

私は右手で手首を強く握ったり伸ばしてみたりした。
けど、下手するともっと痛みが増すだけで。

「いたたた・・・!(痛い痛い痛いマジで痛い)」

「ほ、保健室行きましょうっ!保健室!!」

そういうと斉藤さんは私の右手をとって、立ち上がった。
え、でもちょっと。

「の、ノートは・・・」



「後で俺がなんとかします!!それより早く行きましょうっ!!!」



焦る斉藤さん。

そんな姿に私は、





きゅん





・・・ときめきを感じた。