そういうと斉藤さんは私が持っていたノートの半分を持ってくれた。
でも斉藤さんには半分でも十分重そう。
「む、無理しなくて良いですよっ」
「こ、これぐらい大丈夫です・・・!(汗)」
「(ほ、本当かよ・・・)」
別に良いのに・・・
どうせ私、剣道部でこれよりもっと重いもの持たされたことあるし。
鉄で出来た竹刀とか(竹刀じゃないだろう)。
「じゃ、お言葉に甘えて」
「ど、どんとこいです・・・」
ノートは確か職員室に持ってこいと言われてたっけ。
キーンコーンカーンコーン
「「あっ」」
学校の終わりの鐘。
ったく、先生・・・
学校が終わりだというのに生徒に手伝わすとは一体どういう心意気なんでしょうか!?(どうした)
「チャイム」
「鳴っちゃいましたね・・・」
キーンコーンカーンコーン・・・
キーンコーンカーンコーン・・・
ただ校舎に鳴り響く終わりの鐘。
私は、ゆっくりと階段を下りる。
「そういえば、この宿題分かりました?」
「え、数学ですか?全っ然!!意味分かんなかった!」
「実は今回の、俺も全く・・・」
「ぇ、斉藤さんもっ!?」
「な、なんか先生が言うには元々は高校一年生の問題って・・・」
「ぇえっ!?!?高一っ!?」
そ、そりゃあ無理だわっ!!
しかも昨日の涼のことで頭がいっぱいいっぱい過ぎて、それどころじゃなかったし。
実はほとんど白紙だったりする(泣)。
「あ、あの方程式分かりました?」
「方程式?あの渡辺くんと土岐さんのってやつですか?」
「そうそう!!私、あれは分かったんですよ!」
「えっ!?俺分かりませんでした!特に土岐さんがお金を両替して・・・ってところ!」
「あー!私もちょっと手こずって・・・」
グラッ
一瞬、目を離しただけだった。
『は・・・宮比っ!!!』
聞こえたのは斉藤さんの声。
ガンガン揺れる響く鈍い音。
頭が凄く、痛い。
ノートが散らばった。
日の光が当たる。
まるで、羽根みたいだった。
変な、無重力感。
でも斉藤さんには半分でも十分重そう。
「む、無理しなくて良いですよっ」
「こ、これぐらい大丈夫です・・・!(汗)」
「(ほ、本当かよ・・・)」
別に良いのに・・・
どうせ私、剣道部でこれよりもっと重いもの持たされたことあるし。
鉄で出来た竹刀とか(竹刀じゃないだろう)。
「じゃ、お言葉に甘えて」
「ど、どんとこいです・・・」
ノートは確か職員室に持ってこいと言われてたっけ。
キーンコーンカーンコーン
「「あっ」」
学校の終わりの鐘。
ったく、先生・・・
学校が終わりだというのに生徒に手伝わすとは一体どういう心意気なんでしょうか!?(どうした)
「チャイム」
「鳴っちゃいましたね・・・」
キーンコーンカーンコーン・・・
キーンコーンカーンコーン・・・
ただ校舎に鳴り響く終わりの鐘。
私は、ゆっくりと階段を下りる。
「そういえば、この宿題分かりました?」
「え、数学ですか?全っ然!!意味分かんなかった!」
「実は今回の、俺も全く・・・」
「ぇ、斉藤さんもっ!?」
「な、なんか先生が言うには元々は高校一年生の問題って・・・」
「ぇえっ!?!?高一っ!?」
そ、そりゃあ無理だわっ!!
しかも昨日の涼のことで頭がいっぱいいっぱい過ぎて、それどころじゃなかったし。
実はほとんど白紙だったりする(泣)。
「あ、あの方程式分かりました?」
「方程式?あの渡辺くんと土岐さんのってやつですか?」
「そうそう!!私、あれは分かったんですよ!」
「えっ!?俺分かりませんでした!特に土岐さんがお金を両替して・・・ってところ!」
「あー!私もちょっと手こずって・・・」
グラッ
一瞬、目を離しただけだった。
『は・・・宮比っ!!!』
聞こえたのは斉藤さんの声。
ガンガン揺れる響く鈍い音。
頭が凄く、痛い。
ノートが散らばった。
日の光が当たる。
まるで、羽根みたいだった。
変な、無重力感。