さっきから良い方向へと頑張って想像してるのに、頭の中でも涼の性格は変わらないみたい・・・
なんつーはた迷惑な性格なんだ。

「(駄目だ・・・だいたい涼をモデルにしたのが悪かったか・・・)」

私はカバンから携帯を取り出す。

新規受信メールは珍しく三件。
誰からだろう。



ピピピッ



「(二件はイタズラメールか・・・)」

久々にきたなイタズラメール。
最近結構くるんだよねぇ・・・

「(病んでるな私)」

あと一件は・・・

・・・華??



ピピッ



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件名 ラブメール☆
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宮比ぃー!!((w(´▽`)w))

やばいよ!マジやばいよ!!
さっき噂の斉藤さんから電話がかかってきて『早瀬さんに俺のメアド教えといて下さい』だって!!(キャー///)

とうとう宮比もまともな彼氏が出来るのか!?(笑)
チョ→楽しみw

報告待ってるよ!!

↓↓(斉藤さんのメ☆ア☆ド)
saitou0709_touya@hardbank.ne.jp

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「(メアドォオオッ!?!?)」

と、とうとうきたか斉藤さん・・・
は、早過ぎるよ行動が!!

まさか華を使ってまで私とメールしたいなんて・・・(あれ、ちょっと違うか)。

私はさっそく華に返信した。



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件名 Re:ラブメール☆
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す、凄いね斉藤さん・・・(笑)

今からメールでもしてみるわ。

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「(送信っ・・・と)」

・・・さて。

私はメアドを『斉藤さん』と登録した。
しばらく画面を見つめる。

「(斉藤さん、hardbankなんだ・・・)」

機種同じー・・・なんて、どうでも良い事を考えながら。
メールの内容、まだ『早瀬です』だけ。

「(メールって・・・)」



こんなに、難しいものだったっけ?