大好きが溢れかえっているこの季節。
良く、クリスマスは奇跡を起こすなんていいますけど。

「マジかよ・・・!!」

結構、馬鹿にしたもんじゃないよ。

「早瀬さん!!」

「宮比」

「・・・早瀬ちゃん」

「宮比ちゃんっ」

みんなが、私を呼ぶ。
サンタさん。

奇跡は、起るもんなんですね。


 LOVE IDIOT
  モテ期到来


バタン


まだ誰も帰ってきていない家。
別にやましいことしたわけじゃないんです。

なるべく静かに、静かに階段を上がって。

部屋に、戻る。


「・・・」


斉藤さん。

将来、ホストにでもなりたいんですか貴方は。






『好きな人を送るのは、当然の事ですから・・・』






「・・・はぁ・・・」

あっれはどんな女性でも胸ぶち抜かれますよ。
実際、私もその中の一人だ。

もう、なんていうか・・・ため息しか出ない。


胸がドキドキしすぎて。


「(殺し文句だよあれは・・・)」

こんなに高ぶるのは私も結構久しぶりで。
かっなり、緊張・・・もしたけど。

それ以上に、叫びたくなった。



『きゃあああぁぁぁーっ!!!』



って。

分かるでしょ?
もしこれ聞いてる人が女の子なら、今の私の気持ち分かってくれると思うよ。

だって、あんな台詞・・・涼にも言われた事ないよ。

死んじゃう、萌え死。