「・・・そっかぁ・・・」
・・・すると涼は、見事に私の胸をブチ抜く様な可愛い事を言って下さった。
『・・・そっかぁ・・・』
あんな可愛い笑顔、初めて見た。
正直、涼じゃない。
いや、涼なんだけど・・・
どす黒ドSオーラが抜けてる・・・!!!(涙)
「(こ、これだったらいつも熱だった方が良いのでは・・・!?)」
ぃ、いやいやいやっ!!!
そ、それは無いよねっ!(焦)
「・・・った」
「ぇ・・・?」
今、涼なんか囁いた?
「な、なに涼?」
「・・・」
私の声が聞こえなかったのか、涼はそのまま寝てしまった。
「・・・」
なんて、言ったんだろう。
* * *
コトコト
コトコト
「(出来た!)」
私はお鍋のふたを開ける。
そこには真っ白で綺麗なお粥がちゃんと出来ていた。
「よし・・・(私もやれば出来るじゃん)」
私は器にお粥を継いだ。
「梅干し梅干し〜っと」
冷蔵庫の中はちゃんと野菜が入っていた。
ちょっと意外。
梅干しを二個お粥の上に置いて・・・っと、出来上がりー!
「涼、お粥出来たよー♪」
シーン・・・
「(ね、寝てるのか?)涼?」
私は涼の近くに行って、お粥を隣のテーブルに置いた。
「涼?お粥出来たけどどうする?」
「・・・」
また答え無し。