涼・・・熱出したっ!?!?

あ、あのドSで学園一の美少年が・・・(関係ない)。
めっずらしい・・・ていうかこの暑い日に!?



おかしいっ!!絶対っ!!



「(携帯っ!)」

私はカバンから携帯を取り出し、自分の席を立った。



ピピッ



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件名 どうしたの!?
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おはよう涼。

熱出したって華から聞いたけど、大丈夫?
学校終わったら家に行くね。

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よし、送信!
読めよ涼!!

「(無事でいてよねー・・・!)」

「おらー!!お前ら席につけー!!」

大丈夫だよ涼。
すぐに学校終わらせて行くからね。
いつもより1.5倍は速く歩いて行くからね。


「起立っ!礼っ!着席っ!」


第一回目のベルが鳴る。





「(急げ急げっ)」

カバンを肩にかけ、靴を履き替える。
もう、これ以上走れないってぐらい走る。



「先輩っ!!」



私は急いで陸上部の先輩達がいる校庭に向かった。
あーーーーー!!

この足が涼みたい速かったらどれだけ便利かっ!!

「おー男前・宮比。どーした可愛い後輩よ」

「すいませんっ!今日は涼、珍しく熱出しちゃったみたいなんで部活休みますっ!」

「あーはい、オッケー」

「じゃっ!!私はこれでっ!!!」

「え、あ、それだけか?」

「それだけですっ!!」

「そうかー、じゃあ佐山にヨロシクなー!」

「はいっ!!どもっ!!!(瞬間移動)」



「(あんなに速いなら、うち来れば良いのに)」



 * * * 


ピーンポーン