「「はぁー・・・はぁー・・・はぁー・・・!!(必死)」」

な、なんでこのタイミングでそれを・・・
とりあえず、私は胸を落ち着かせた。

「・・・」

「・・・」

さぁ、沈黙をやぶるのは?

「・・・宮比ちゃ―――――」







「―――――ごめんさい」







「っ・・・」

「私、やっぱり無理です。まだ心の準備も出来てませんし・・・」

まだ、私には早過ぎる。
京さんと一生、生きていく自信もない。

「・・・しょうがないね」

私は頭を下げた。

「本当にごめんなさいっ!!」

「・・・うん、じゃあさ」

「えっ」

すると京さんはポケットからなにか取り出した。

「これ」

「・・・これって」

それは京さんのメアドが書かれた紙切れだった。
私はそれを受け取る。

「それ、俺のメアド。なんかあったらいつでもメールして(にこ)」

「京さん・・・」

私はその紙をポケットに入れる。
・・・大事に持っとかなきゃ。

「あーあー!やっぱ弟には敵わなかったかぁー!!」

「!ちょ、京さん!なに言って―――――」

すると、京さんは私の耳元で何か囁いてきた。





「―――――宮比ちゃんの一番は涼だから、ね」





「なっ!!///」

「(にこ)」

な、なんてことを言うんだこの人は・・・!!!

「よし、早く行こう!」

「ぇ、ちょっ!」

京さんは私の手を引いて、新幹線へと急いで向かった。