「ところで宮比知事」

「知事!?(なんでっ!?)」

「一つ聞いてもよろしいでしょうか」

「(華じゃない・・・)い、良いけど・・・?」

すると華は私の髪をいじりながら聞く。
なんか、悪寒してきた。



「婚約ってどうすんの?」



「(やっぱりね・・・!!)」

ていうか、それ前にも言った気がするんだけど?
私は華から1メートル離れて言った。

「ま、またそれ(その話)ですか・・・!?!?」

「いや、離れる必要なくない?」


距離と時間が欲しいです!!(何)


「ていうかさっきからその話ばっか仕掛けるけど、華はどうしてほしいのっ!?(汗)」

「(仕掛けるって・・・)いや、断ってほしい?」

「(疑問系っ!?)」

「ていうか、普通しないだろう!だって、相手24歳でしょ?!」

そ、そうなんだけどさぁ!!
そうそう簡単に断れたら世話無いんだよっ?!

「腹くくりなよ宮比!」

「ていうか、この話後でで良いですか・・・!!(泣)」

は、華なんか・・・華なんか・・・!!(っく!)





「はぁ・・・」

全くお婆ちゃんも凄い温泉作っちゃったよね。
こんな、金魚が泳いでる温泉なんて。

外国人、大喜びだよ。

「じゃ、俺先に出ますねー」

「あー、はいはい」

最初に風呂から出たのは司。

とうとう兄貴と二人っきりになってしまった。
あー、気まず。

「・・・」

「・・・」



カポーン



「「あのさ」」

「「あ」」

こういう時に限って嫌な相手と言葉がシンクロしちゃうんだよね。
僕は違う方を向いた。

「わーったよ、涼が先に話せば」

「・・・(子供・・・)」





『お嫁さんになるかならないか、最後の日に教えてよ』





「・・・」