ツルツルお肌に滴る水滴。
透明な瞳に、誰もが酔いしれた。

『今日も帰さないよ・・・?』

ぷるんと光る美しい唇は、理性をなくすもので。
甘美な歌声が聞こえて―――――。

って、言うのはぶっちゃけウソで。

『薔薇の花びらに、裸ですよ?』

そこだけのフレーズを意識している。


 LOVE IDIOT
  再開不可能


薔薇風呂からあがると、肌がツヤツヤになっているのが分かった。
しかも、すごくスベスベ!

「薔薇風呂、気持ちよかったねー!」

「だねー!」

私達は今、バスの中。
次の旅館へと向かっている最中だ。

ちなみに、



『薔薇の花びらに、裸ですよ?』



「(やばい・・・)」



あれから全く鼻血、止まらずじまい。



「宮比、大丈夫?」

「涼!!///」

「さっきから鼻血出てるけど、湯あたりしたの?」

「ちちちちょっとね・・・!!!///」

あれから涼を見る度、鼻血がボタボタ出てくる。
び、病的・・・!!

「宮比っってば、まさかイケメン達(=涼、司、京)の裸を・・・キャー!!///」

「っ!?!?(ブッ)」



アンタがキャーですよっ!!!(恥)



私は目の前に置いてあるティッシュボックスから何枚もティッシュを引き出した。
やばい、もうすぐティッシュなくなる(どんだけ)。

「何箱目、宮比・・・(汗)」

「はんはほへ(三箱目)・・・!!」


止まんねぇっ!!!!(必死)


とにかく私は必死に鼻を抑える。
ていうか、華があんな事言うから・・・!!///

「(止めてよね・・・!!)」

これじゃあまるで私が酔ってるみたいじゃん!!!(未成年ですっ!)