ま、また訳の分からない事を言い出す華。
私はそのまま華(バカップル)をほっといて、バスを降りる。

あー、早く温泉入りたい!!





「ここかー」

「やっぱり広いね!落ち着く〜!」

「早く入ろう!!」

私達はさっそくテンション高く、温泉に心から入りたがっていた。
京さんが話し始める。

「じゃー30分後、大広間で」

「「はーい!」」

「後でねっ」

こうして一番最初の旅館、『櫻旅館』の温泉に入ることになった。
凄ーく、楽しみ!





「あーぁ・・・」



カポーン



「どうしたの華?」

「いや、どうしたもなにも・・・」

ここの温泉はミルク温泉が有名みたいだ。
肌のスベスベ効果かぁ〜。

私は片方の足をお湯に浸からせた。

「(あ、丁度良い温度!)」

「はーぁ・・・」

未だに華は暗い。
つーか、どんだけため息してるんですか。

「・・・は「ため息しすぎだから」」

華はほっぺをふくるませる。
あ、怒ってる怒ってる(笑)。

「どうしたの?機嫌良くないね」

「う〜ん・・・」

「?」



「・・・司と混浴じゃなかった・・・」



・・・死んでしまえこのバカップル。

「あ、アンタなに言ってるの・・・?」

「だってさー!!!今日は司と二人っきりでいたかったのにー!!」

「華、さっき私に『今日は宮比とラブラブしたいの!』とか言ってませんでした?」

「さっきはさっき!今は今!」

「(マイペースにもほどがある)」