私には昔から大切に育ててきた幼馴染みがいる。

「ぎゃっ!!」

その子が自分より、3つも年上なんて知らなかった。
本当におとなしくて、守ってあげたくなる。

そんな、男の子・・・だった。

「ねぇ、黙ってないと痛くするよ?」

ちょっと待って、誰が良い子だなんて言った?

「アンタ・・・保健室でなんてこと言ってんの!?」

誰か、お願いだからこの子を子供に戻して下さい。


 LOVE IDIOT
  プロローグ


「ヤバいヤバいヤバい・・・!!!(泣)」

お、怒らせちゃった。
あいつ怒らせちゃった・・・





「たかがプリン食べただけなのにぃい!!」





どうも皆様、自己紹介遅れました。

かなりすいませんが、廊下を全速力で走りながら自己紹介させていただきます。

私、東京美共学園、中学ニ年生。
一応青春まっただ中の14歳、早瀬・宮比(はやせ・みやび)と申します。

ただいま、マジで本気でありえないほど大大大ピンチです。



「そんなに犯(ころされ)たいの?」



ヤバ・・・
もう追いつかれた・・・!!

背筋が思いっきり鳥肌だ。

「り、涼・・・!!(泣)」

「・・・宮比」

その不敵な笑顔が語る。

私の行く末が・・・!!





「一回、逝っとく?」





「ど、どっちの意味でですかっ!?!?」

「どの意味で『されたい』?」

アンタはまずなにをしようとお考えですかっ!?
てかその笑顔、怖いから止めてよっ!!

「私的に都合の良い方で!!」

「じゃあ・・・いやらしい方」

「そ、そっちじゃねぇよぉおっ!!(恥)」

何考えてんだよっ!!