「嫌やっ!!山南はん!」








私は前川邸の前に崩れ落ちた。








なんでなん?なんで脱走なんかしたん?








沢山の思いや山南はんとの思い出が頭に走馬灯のように蘇る。









「くっ・・ひっ・・・」








涙が次から次へと流れ頬を伝い真っ白な雪の上に落ちる・・・。











空からは雪が降ってくる。






辺りをどんどん真っ白に変えていく・・・。








うちも真っ白になって消えてしまえばいいのに・・・・・