「山南はんっ!!」







うちは前川邸の前で山南はんの名前を必死に呼んだ。








すると・・・







「明里・・・?」








前から死装束を見にまとった山南はんが歩いてきた。









「山南はんっ!!なんでなん?脱走って?」








うちはすがる様に山南はんの着物を握り締めた。









「ごめん、明里・・・。君の舞う黒髪(舞の名前)・・・もう一度見たかったなぁ・・・」









山南はんはそう言いながらうちの体を強く抱き締めすぐに前川邸に入ってしまった・・・。