その後一体どうやって部屋まで帰ったのかは覚えていない。







気付けば昼になっていた。







「山南はん・・・」






信じられない・・・信じたくない・・・。







だけどもし、女将はんの言っていた事が本当やったら・・・?






・・・・切腹・・・








うちの頭にそんな言葉が過ぎった・・・。









嫌や・・・・。







「明里ッ!?」







気付けば置き屋を飛び出し、雪の中壬生寺むかって走っていた。