「あっそんな、緊張しないでもっと気楽でかまいませんよ」







そう言いながら、私の手に触れた。







「あなたの手って凄く柔らかくて、温かいですね。心地いいですね」

「あっ。海来様?」







何、思わず胸がキュンとなった。この海来って子可愛すぎる。母性本能をくすぐられるっていうかなんていうか。







「ごっごめんなさい」

「いえ、気にしないでください。あっ何かお飲み物お持ちしましょうか?」







私が部屋から出て行こうとすると。







「行かないでください。飲み物なんていりません。もう少し、もう少しだけ僕のそばにいてください。」