「ここだ」







乖離はある部屋の前で立ち止まった。そしてノックをしながら







「乖離です。相原美月を連れて参りました」

「入ってください」









男の子の声。







「一緒に来い」

「あっうん」









そして部屋の中に入ると。









「あなたが美月さんですね」







目の前には、車椅子に乗っている見た目は高校生ぐらいの男の子がいた。