優柔不断が祟って、胃は食べ物を求めているのに一向に食べ物にありつけない。次から次へと考えが浮かんでは消え、混乱した。俺って、こんなに食欲に対して強欲だったのだろうか。
「えーっと、高橋 楓さん?……全く、優柔不断だなぁー」
「黙ってろ」
呆れたように声を吐き出す宏を軽く睨みつけて、俺はまた思案の渦に飲み込まれていく。考えれば考えるほど駄目になる、まるで底なし沼だ。目の前で美月が困ったような笑顔で俺を眺めているのが分かったが、ひとまずそれもスルーする。
「良いか?こんな時は、こうやるんだよ!」
いきなり隣で宏が大声を上げたかと思うと、視界に男にしては細く長い指がびしりと指差しの形をとって現れた。驚いて彼の方を見ると、何やらニヤリと得意気に口元を歪めている。
「今出来てるの全部下さい!!」
「全部きた~っ!お兄さん太っ腹ぁ。よっ!社長、王様、天皇様っ。まいど~」
すかさず元気に合いの手を入れる美月に、俺はしばらく絶句して固まった。遅れてお馴染みの頭痛がやってくる。あぁ、このバカをどうしてやろうか。
「えーっと、高橋 楓さん?……全く、優柔不断だなぁー」
「黙ってろ」
呆れたように声を吐き出す宏を軽く睨みつけて、俺はまた思案の渦に飲み込まれていく。考えれば考えるほど駄目になる、まるで底なし沼だ。目の前で美月が困ったような笑顔で俺を眺めているのが分かったが、ひとまずそれもスルーする。
「良いか?こんな時は、こうやるんだよ!」
いきなり隣で宏が大声を上げたかと思うと、視界に男にしては細く長い指がびしりと指差しの形をとって現れた。驚いて彼の方を見ると、何やらニヤリと得意気に口元を歪めている。
「今出来てるの全部下さい!!」
「全部きた~っ!お兄さん太っ腹ぁ。よっ!社長、王様、天皇様っ。まいど~」
すかさず元気に合いの手を入れる美月に、俺はしばらく絶句して固まった。遅れてお馴染みの頭痛がやってくる。あぁ、このバカをどうしてやろうか。