タケルは心の中でつぶやいた後、再び近くに車を停めた




「まだ寝とるわ。このねえちゃんは。ノンキでええなあ。そやけど こいつとは前も会ったことあらへんかったかな?うーん?そや!病院や。けど?なんでもしかして。こいつ看護士か?そや!見たことある! けど最近ずっと見てへんってことはやめたんやろか?なんでや」




マンションに着いた。夏季はまだ夢の中。タケルは夏季を起こしても
起きないので抱っこして部屋まで運ぼうとしている




「なんで、おきんのや?こいつは」
(結構おもいな)




おいふと夏季は寝言を言った




「俊也、死なないで」




泣いているようだった。涙の雫がタケルの頬に




「ほんま、好きなんやな」