「ほな、家までおくるわ。シートベルトせい?」




実は車を停めていたのであった。それから俊也の家に着くまでタケルは一人で考え事をしていた。たまに夏季をちら見しながら夏季は疲れはてて眠っているようだ。寝顔は結構可愛い






俺は昔から、俊也がにくかったんや。俺と違い生まれツキ心臓悪こうて学校もたびたび休んでおったあいつが成績だけはトップクラスで、性格もよく人気ものやった。俺だって、昔は俊也のため、将来医者になって助けてあげたいと思っておった。だがだんだんあいつが妬ましくなってきた。