「兄ちゃん酒ダメ~?」



懲りない祐哉と智は再び達哉さんに交渉し始める。



「バカ言え。お前らみたいなガキに酒なんか出せるか。俺がパクられる。」


達哉さんの言うことは間違えてない。


むしろ正しい。



でも。



「なんでだよ~ケチぞ。」


自分たちが正しいと言わんばかりに


祐哉達は反抗を続けた。


「たのむ。そこをなんとか。」



「ダメに決まってんだろ。」



「…もういい。」




さすがに達哉さんはどれだけ頼んでも


『未成年に酒は出せない』


と言う一点張りで折れてはくれず。




祐哉は懲りたのか立ち上がり、部屋を出ていった。




「アイツも懲りないね~。…まぁ皆さんごゆっくり~。」



祐哉の後に続いて、達哉さんも部屋を出ていった。